The 20th Kyoto University
International Symposium: Harvard Center for Risk Analysis
March 21 (Fri) 2014

シンポジウム開催概要

東日本大震災発生から約3年が経過した今、日本の上下水道、廃棄物処理場、ライフラインなどのインフラストラクチャーがどのように復旧復興を成し遂げ、非常時にも関わらず、都市の公衆衛生がどのように維持されてきたかを、工学、農学、医学的視点から情報交換し、今もなお現存する未解決課題に対し、国際的かつ学術的観点から客観的評価を提唱する。この目的を達成するため、第20回京都大学国際シンポジウムを、Risk, Perception, and Response Conferenceと共同で、ハーバード大学(米国、ボストン)にて開催する。本シンポジウムは、健康リスクに関連する、経済学、心理学から、医学、保健学、農学、工学まで、横断的学問分野の演者で構成され、米国を拠点とする専門家らと協力体制を確立することで、学術とはやや離れた領域で議論が加速している震災後の課題に対し解決の糸口を提案する。特に、東日本大震災のリスクを扱う特別セッションを、シンポジウムの最後に設け、震災が残した課題に対し、本学が先導的に最新の研究成果を発信する。

これまでに、米国ハーバード公衆衛生院とは、第19回京都大学国際シンポジウム「東日本大震災の健康リスクを考える」を過去に開催し、同年にはより研究に焦点を当てたNano-Symposiumも開催し、共同研究成果を発信してきている。リスクという横断的学問分野で世界をリードするハーバード大学と、共同シンポジウムや共同研究を加速させることで、日本のみならずアジア全域のリスク拠点の形成を目指す。

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